トロイの木馬とは~30秒で解説~

一見安全そうに見えるソフトウェアやファイルに偽装して侵入するマルウェアの一種

感染すると、外部からの遠隔操作や個人情報の抜き取り、パスワードの記録などを行う

・対策としては、信頼できるサイトやソフトのみを利用し、セキュリティソフトで常に監視することが重要

トロイの木馬ってなんだろう?

レータ

今回はトロイの木馬について解説するね

トロイの木馬はソフトウェアやファイルに偽装して侵入するマルウェアの一種だよ

チャイ

今回もマルウェアシリーズだね

偽装してると間違ってダウンロードしてしまいそうだね…

レータ

そうだね、一見安全そうに見えるファイルにも潜んでいる可能性があるよ

詳しく解説していくね

トロイの木馬について

トロイの木馬とは、一見安全そうに見えるソフトウェアやファイルに偽装して侵入するマルウェアの一種です。
ユーザーが自らインストールや実行することで感染し、気づかないうちに外部からの遠隔操作や個人情報・パスワードの盗み取りなどの不正な動作を行います。

ウイルスのように自己増殖する機能はありませんが、侵入後の被害は非常に深刻で、システムの乗っ取りや情報漏えいなどにつながるおそれがあります。対策としては、信頼できるサイトやソフトウェアのみを利用し、常に最新のセキュリティソフトで監視することが大切です。

トロイの木馬の語源について

トロイの木馬の語源は、古代ギリシャ神話の「トロイ戦争」に登場する有名なエピソードに由来しています。

ギリシャ軍は長い戦いの末、トロイの城を攻め落とせずにいました。そこで彼らは巨大な木製の馬(トロイの木馬)を作り、その中に兵士を隠して撤退したふりをします。トロイの人々はそれを「戦利品」だと思い込み、木馬を城内に運び入れました。ところが夜になると中から兵士が出てきて城門を開き、ギリシャ軍が侵入してトロイの街を滅ぼしたのです。

この出来事になぞらえて、「外見は無害に見えるが、中に悪意を潜ませたプログラム」が「トロイの木馬(Trojan Horse)」と呼ばれるようになりました。つまり、現代のサイバー用語でも「だますことで内部に入り込み、内部から攻撃する」という点が共通しているのです。

トロイの木馬の種類について

トロイの木馬には、目的や動作によっていくつかの種類があります。主なものを以下にまとめます。

① バックドア型トロイ

感染したパソコンに「裏口(バックドア)」を作り、攻撃者が遠隔操作できるようにするタイプです。ファイルの送受信やシステム操作を勝手に行われることがあります。

② 情報窃取型トロイ

キーボードの入力や保存データを盗み取り、パスワードやクレジットカード情報などを外部に送信します。スパイウェアとして働くこともあります。

③ ダウンローダ型トロイ

感染後にインターネット経由で別のマルウェアをダウンロードし、次々と他の悪意あるソフトを導入させるタイプです。

④ 偽セキュリティソフト型トロイ(ローグウェア)

偽のウイルス警告を出し、「有料版で修復します」などとユーザーをだまして金銭をだまし取るタイプです。

⑤ バンキング型トロイ

ネットバンキングの認証情報を盗み取ることを目的としたタイプで、金融機関の利用者を狙った被害が多く報告されています。

トロイの木馬の被害について

トロイの木馬による被害は、見た目が普通のソフトに偽装されているため発見が遅れやすく、深刻化しやすいのが特徴です。主な被害内容はウィルスと同様で以下の通りです。

① 個人情報や機密データの流出

ID・パスワード、クレジットカード情報、企業の内部資料などが盗まれ、悪用されるおそれがあります。

② 遠隔操作による不正利用

攻撃者が感染した端末を遠隔操作し、他人へのサイバー攻撃やスパム送信の踏み台として利用することがあります。

③ システムの改ざんや破壊

重要なファイルの削除、設定変更、セキュリティ機能の無効化などが行われ、システムが不安定になることがあります。

④ 金銭的被害

偽の警告画面を表示して有料ソフトの購入を迫ったり、ネットバンキング情報を盗み出して不正送金を行うケースもあります。

⑤ 組織への被害拡大

企業や団体のネットワークに侵入し、社内システム全体を監視・操作したり、他のマルウェアを送り込む足掛かりにされることもあります。

このように、トロイの木馬は直接的な破壊行為よりも「密かに侵入して支配・搾取する」ことを目的としており、早期発見と予防が非常に重要です。

トロイの木馬の対策について

トロイの木馬を防ぐためには、「侵入させない」「気づく」「被害を最小限にする」という3つの視点で対策を行うことが大切です。主な対策は以下の通りです。

① 信頼できるソフト・サイトのみを利用する

公式サイトや正規ストア以外からソフトをダウンロードすると、偽装されたトロイの木馬を取り込む危険があります。出所が不明なファイルは絶対に開かないようにしましょう。

② セキュリティソフトの導入と更新

常に最新のウイルス定義ファイルを適用し、不審な動作をリアルタイムで監視できるようにしておくことが重要です。

③ OS・アプリのアップデート

脆弱性(セキュリティの穴)を突いて侵入するタイプもあるため、定期的に更新して防御力を高めましょう。

④ 不審なメールや添付ファイルを開かない

特に請求書・宅配・サポート案内などを装ったメールに注意し、送信元が不明なものは削除します。

⑤ 重要データのバックアップ

感染後にファイルが削除・暗号化された場合に備え、外部ストレージやクラウドに定期的なバックアップを取っておくと安心です。

トロイの木馬は、見た目では安全そうに見える分、油断が命取りになります。日ごろから慎重な操作と最新のセキュリティ環境を保つことが最大の防御です。

まとめ

今回はトロイの木馬について解説しました。マルウェアの一種のため、前回解説したウイルスに類似する点が多いです。一貫して言えるのは、日々、セキュリティについて意識することを心がけることです。

それでは、最後まで閲覧頂きありがとうございました!